軽度の治療なら歯周ポケットの浅い部分の歯垢や歯石を除去するスケーリングやルートプレーニングという治療法で治療することができますが、重度になると時間もお金もかかる大がかりな治療になってきます。

重度の歯周病


歯周病が悪化すると、歯周組織そのものが犯されている状態になっています。
こうなると歯周病により歯を支える歯槽骨まで破壊されて歯がグラつく状態になっており重度だといえます。

そのまま放置していると、歯が抜ける可能性が高くなりますので、破壊された歯槽骨を再生させる外科手術で治療を行っていきます。

重度に効果的な歯周病治療


歯周病菌により失った歯槽骨を再生する治療にGTR治療法とエムドゲイン法があります。

GTR治療法も エムドゲイン法歯肉を剥離して歯根面に付着した歯石を除去して骨を再生させる目的は同じですが、使う薬剤が異なります

GTR治療が、歯と歯肉の間に人工膜を挿入し、隙間を作り、そこに歯周組織を再生させていくのに対し、エムドゲイン法は成長因子のエムドゲインゲルを塗布していきます。

エムドゲインゲルは子供のころ、歯が生えてくるときに重要な働きをするたんぱく質の一種からできており、これを露出した歯根面に塗布することで、歯周病組織の再生を促してくれます。

この治療後は 歯周組織を再生するのを待つことになりますので、治療には時間を要します。

個人差がありますが、通常半年から1年程度です。

また、人工膜に細菌が付着すると新たな組織が再生されないため、これまで以上に口腔ケアが重要になっています。

GTR治療法・エムドゲイン法の落とし穴

重度の歯周病に悩む方がすがる思いでGTR治療法やエムドゲイン法を望むケースが多いのですが、GTR治療法や エムドゲイン法が必ず効果がでる治療ではありません。
むしろ、効果がでにくいケースが多いとされています。

これは、骨再生には再生部分が十分に血液で満たされていることが必要です。

骨再生に必要な穴が歯根の先端近くまであれば血液に満たされているので骨が再生して成功しやすいのですが、浅い穴だと血液にみたされずらいので十分な骨再生ができないことになります。

よって、GTR治療法・エムドゲイン法適しているのは垂直性骨欠損になります。

また、保険適応外の治療となり、1本5万円ほどします、非常に高くつく治療になりますので、日ごろから口腔ケアをしっかり行いましょう。