入れ歯ではなくインプラントにしたいと思う人が増えている一方で、粗悪なインプラント治療も増えています。
広告に騙されず、良質なインプラント治療を受けるにはどうすればよいのでしょうか?

インプラント歯科を選ぶ上で大事なポイント

そこで、インプラント治療の歯科を選ぶ上で重要なことは3つあります。

①歯科は歯科でもインプラントを得意とする歯科を選ぶこと

虫歯治療とインプラント治療は全く技術が異なりますので虫歯治療が上手い歯科医がインプラント治療が上手ということはありません。

②術後のアフターケア、人工歯のメンテナンスができる歯科を選ぶこと

インプラントは手術なので術後ケアは非常に大事です。
さらにインプラントは定期的なメンテナンスが必要です。

③口コミ評判を参考に信頼できる歯科を選ぶこと

技術力やアフターケアは元患者の口コミを見れば一目瞭然、患者を大事にしている病院が否かはすぐ判断できます。

インプラント人気の裏に・・


インプラントの看板を掲げている歯科が増えていますが、つい最近まで、虫歯をメインで治療していた歯科医師がインプラント治療ができるほどインプラント治療って手軽な治療だと思っている方もいらっしゃるのでは?

実は歯科医師の免許さえもっていれば、ある業界団体の講習を2日ほど受ければ、インプラント治療の看板を掲げることができます。

たった2日の講習でインプラントの技術を取得できるなんて、ますます、インプラントは手軽な治療だと思いましたか?

しかし、実際は、痛み止めのために麻酔を行い、歯茎にドリルで穴を開け、あごの骨に部品を埋め込む作業を行います。
これは、口内手術と同様の治療レベルです。

しかも、歯科医師免許を取る過程でインプラント治療の勉強は行われていません。

虫歯治療は20年の実績をもつ歯科医師でさえ、虫歯治療と全く異なるインプラント治療の場合、

その医師がインプラント治療のためにどれだけの時間を割いたか?症例数は何件あるのか?が大切なのです。

つまり、虫歯治療数ではなくインプラント治療数で病院を選ぶべきです。

正直なところ、昨日、今日インプラントの看板を掲げた医師からインプラントの治療を受けたくはありませんよね。

だから、非常に安い価格で、インプラント治療を行い症例数を稼ごうとしている歯科医も多いのです。

これじゃ、まるで患者は実験台です。

でも、近年、過剰と言われている歯科医院の生き残りにかけて、入れ歯よりインプラントを好む人が増えたこともあり、インプラントの看板を掲げたいという医師は増えていく一方です。

注意したい歯医者

すぐ歯を抜こうとする歯医者には気をつけましょう、昔より薬剤の質が上がっているため、以前なら抜くしかなかった歯も残せるようになってきています。
できるだけ歯を残す治療を基本方針している歯医者をまず選ぶようにします。

さらに、やむを得ず抜歯となった場合やすでに歯を失ってしまっている場合、すぐにインプラントもすすめてくる歯医者も気をつける必要があります。

確かに噛む力や噛みあわせの再現には入れ歯やブリッジよりインプラントの方が適しています。
しかし、患者のライフスタイルや年齢によっては入れ歯やブリッジで事足りると感じる患者も大勢います。

抜歯後はインプラントありきでなく、患者の意見を聞きながら他の手段も模索、最終的には患者が選択できる歯医者が良いインプラント医師と言えます。

それは、治療により取り戻すことができる噛む力や噛みあわせの再現には入れ歯やブリッジよりインプラントの方が適していると考えているからです。

インプラント治療の激安価格の罠


安いことにこしたことはないですが、一度埋め込んだインプラントとは一生の付き合いになります。

そこに、歯1本10万以下でできるインプラント治療に疑問を持つ医師は少なくありません。

なぜなら、治療にあたり、インプラント(義歯)以外にも、医師の技術費、歯科技工士の技術費、抗生剤、インプラント専用機材の減価償却費がかかってくることを考えると、どれだけ安い粗悪なインプラントを使っているかがわかります。

粗悪なインプラントは、感染が起こりやすく、感染はインプラントのぐらつきや抜けを助長します。

本来なら、数十年持つはずのインプラントが2年で歯茎から抜けるという患者さんが増えていることも粗悪なインプラント治療が出回って
いる証拠と言えるでしょう。

信頼できるインプラント医師の見つけ方


症例数はインプラントを施した数ですので多ければ多いいほど良いと言えます。

ただ、症例数は多くても、多店舗展開を行っている場合、所属している歯科医師の合計症例数の場合があります。
自分の担当の先生が、どのくらいの症例数か確認しましょう

インプラント体にはピンキリがある、高額なインプラント体だと1本50-60万もすることも

ただ、海外製の1万を切るインプラント体もあるため、治療を行う病院がどこのメーカーを使っているか事前に調べ

インプラント体について検索して調べると安心できます。

特にブローネンマルク社のインプラント体を使っている病院は安心できます。

なぜなら、ブローネンマルク社が世界有数の品質を守るため有能な歯科医にしかインプラント体を販売しないから
です。

逆にブローネンマルク社を扱っているということは信頼がある歯科医師と認められていると思って良いでしょう。

もちろん、治療にあたり、インプラントのメリットデメリットを説明するインフォームドコンセントがしっかりした医師を選ぶのは基本です。

インフォームドコンセントとは?

インフォームコンセント(informed consent)とは、直訳すると「情報を与えられた上での同意」という意味で、病院などで治療を受ける前に、治療の目的と効果 、治療方針や治療後について、手術や薬の服用によリスク、治療費についてなど、医師が患者に対して、十分かつ分かり易く説明をした上で治療の同意を得ることを指します。

この概念は1970年代のアメリカで始まり、医療関係者と患者が十分なコミュニケーションを行い、 それぞれの責任と意思のもとに治療を行うために必要なものとして急速に広まりました。
しかしその背景には、アメリカは医療訴訟が多い為、医師自身を守るための行為であるともされています。
わが国、日本においては1990年代になってから知られるようになってきました。
インフォームコンセントは、治療を医者任せにせず、患者側も自分の治療方法やからだの状態を理解することで、高い意識を持つことができ、 より効果的に、かつ積極的に医師との疎通を行いながら治療に向き合うことができると考えられます。

どのような機材で治療するのかも大事

インプラント治療には、口の中の状態を調べるためにレントゲン撮影を行うのが一般的です。
しかしレントゲン撮影は、2次元の画像を得ることはできますが、3次元の立体的な画像を得ることができないため、不十分なところもあります。
インプラント治療は治療というよりも外科的手術であるため、大きなリスクを伴う可能性がある治療です。
このリスクを少しでも回避するためには、神経や血管の位置、インプラントを埋入する骨の状態などを事前に知っておく必要があるのです。

このために用いるのがCT(コンピュータートモグラフィー)による断層画像や3D・パノラマX線装置などで、 より詳細な情報を得ることができることから精密診断と呼ばれています。インプラント治療を開始する前に精密診断を行うことで、 詳細な治療計画を立てることができ、結果的に治療に伴うリスクの回避となります。

さらに治療方針の説明の際にもコンピュータ上でシュミレーションを行うことできるのも、患者側にとってはメリットと言えるでしょう。
インプラント治療を安全に行うため、またインプラント医療が可能か判断するため、精密診断は必要不可欠です。

インプラント治療の前に虫歯治療が必要な理由

インプラント治療前には必ず口腔内環境を整える必要があります。

その1つとして実施されるのが虫歯の治療です。虫歯の原因は細菌です。
虫歯があることは口の中は不衛生な状態にあります。
歯茎にメスを入れて骨に穴を開けるインプラント手術に傷口ができることは必須であり、傷を作らないことは避けることはできません。
ここに細菌が入り込んだことによって、インプラントが抜け落ちてしまうなど治療の失敗を招くだけでなく、感染症を引き起こして様々な問題を引き起こすことが考えられます。

また、虫歯によって噛み合わせが変わってしまうこともあります。
インプラント治療を行っている間に虫歯が進行すればインプラントを施工した場所に何らかの負担がかかってしまったり、不具合が現われることもあります。

また、インプラント治療を行う歯自体が虫歯の場合には手術の際に麻酔が効きづらい状況になるため、手術を行うことができません。
これらの理由からインプラント治療前には必ず虫歯治療を行うことが必要なのです。

インプラント治療前に歯周病治療が必要な理由

歯周病は歯槽膿漏とも呼ばれ、本来自分が持っている歯とその周りの組織に起こる炎症です。
歯周病を発症させる原因は細菌であり、歯を支えている骨を溶かしていきます。
歯周病を放置していると歯がぐらついて最後には抜け落ちてしまいます。

また、治療をしてもセルフケアが十分でなければ再発しやすい病気です。
インプラント治療を行ったとしても、歯周病を治療していなければインプラントが抜け落ちてしまうことになります。
また、手術しても歯周病菌の影響を受けることで骨とインプラントが結合しにくいということも分かってきました。
さらにはインプラント施行後には歯周病原細菌が関与するインプラント周囲炎という炎症を招くことがあり、通常の歯周病よりも深刻な状態になることがあるのです。

このような理由から、インプラント治療を行う前に歯周病治療を行うことは必須であり、治療を怠ると、インプラント治療を行った歯までも失ってしまい、 本来の目的さえも達成することができないのです。

インプラント治療後のメンテナンスの重要性

インプラント治療を行い、食べ物もおいしく食べられるようになり、見た目的にも満足でき快適な生活ができるようになった、 しかしそれで終わりというわけではありません。
治療後のメンテナンスが最も重要なのです。

インプラントは人工で作られた歯ですので、虫歯になることはありません。
しかし、定期的なメンテナンスを怠ったために大変なトラブルを引き起こす原因となってしまうこともあるのです。

まず、基本的には毎日の歯磨きなどによるセルフケアで口の中を清潔に保つことが大切です。
歯ブラシだけでは不十分の場合が多く、デンタルフロスなどの活用をしてできる限りのケアを行うようにしましょう。
しかし、セルフケアだけでは限界があり、完全に汚れを落とすことは難しいのです。プラークや歯石が停滞するとし歯周病菌が増殖してしまいます。
歯科医院で定期的にプラーク、歯石の除去を行い、インプラント歯周炎の予防を行うことが必要です。
歯周炎を引き起こして人工歯根を支えている骨を溶かしてしまったり、噛み合わせのバランスが取れずに過度の力がかかり、インプラントがグラついたり、 取れたりするケースもあります。
同時にインプラントの状態確認や噛み合わせのチェックを行ってもらいましょう。

きちんとメンテナンス次第でインプラントは30年近く耐用するとも言われています。
長く使い続けるためにも定期的なメンテナンスは怠らないようにしてください。